【2/28開催】- 蒸留フォーラム2025 -
蒸留フォーラム2025
-プロセスシミュレーション・DX・省エネ・最新技術動向-
主 催 分離技術会
協 賛 化学工学会(分離プロセス部会, 基礎物性部会, プロセス・情報・シミュレーション部会,東海支部, 関西支部), 石油学会, 日本溶剤リサイクル工業会, 日本液体清澄化技術工業会, 日本化学会, 日本プロセス化学会
今回の蒸留フォーラムでは「プロセスシミュレーション」、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」、「カーボンニュートラル」、「省エネ」の4つのキーワードに焦点を当てます。現代のプロセス産業は大量の二酸化炭素排出が課題とされており、持続可能性の確保が急務であり、安全・低炭素社会の実現が目標に掲げられています。デジタル技術(DX)は効率化、事業競争力の強化、そして環境への配慮に大きく貢献します。 本講演では、プロセスシミュレーション、DX、カーボンニュートラルの視点から、省エネの実践事例や最新技術についてご紹介いたします。奮ってお申し込みくださいますようお願い申し上げます。
■日 時:
2025年2月28日(金) 10:00~17:00
■場 所:
日本大学理工学部駿河台校舎1号館5階151教室(対面のみ)
■定員:
80名(先着順)
■スケジュール:(講演タイトル・時間は予定で、変更の可能性がございます)
1. 10:00-10:40 蒸留プロセスシミュレーションのヒント -モデルの選択-
シミュレーションにより蒸留プロセスの検討,設計を比較的容易に行えるようになってきたが,得られた結果の信頼性は設計条件に対する種々のモデルの妥当性に強く依存する。今回は,活量係数モデル,熱損失,ホールドアップ等の蒸留モデルの影響の大きさについて数値例を交えて解説する。
(名古屋工業大学) 森 秀樹 氏
2. 10:40-11:30 物性およびプロセスシシミュレーション技術上のイノベーション
蒸留フォーラム2023において、相平衡モデルについて熱力学モデルの選択の考え方と、モデルやデータベースの問題点について解説した。今回は、蒸留フォーラム2023における講演内容の内で特に重要な点を今一度振り返り、その上で物性モデルやシミュレーションにおける目についたイノベーションを紹介する。
(東洋エンジニアリング) 佐々木 正和 氏
3. 11:30-12:10 プロセスシミュレーションモデルで実現する生産現場のDX
プロセスシミュレーション技術は、石油、化学、LNG、電力、浄水場等、様々な生産現場で運転訓練、人材教育、運転支援として活用され、産業のDX推進に貢献してきた。運転訓練の新機能、プラントの可視化・将来予測を実現するデジタルツイン、AIと組合せた運転指示・自動制御技術等の最新技術を当社の実績ベースで紹介する。
(オメガシミュレーション) 秋山 紗耶加 氏
― 昼休憩(12:10~13:10) ―
4. 13:10-13:50 CO2吸収プロセスの2目的最適化とCCUSへの展開
吸収法によるCO2回収プロセスについて、機械学習を活用したコストとCO2排出量に対する2目的最適化と、CO2利用プロセスまで含めた全体プロセスの最適化について解説する。
(産業技術総合研究所) 原 伸夫 氏
5. 13:50-14:30 蒸留プロセスと省エネ技術の適合性の向上に向けて
CO2排出量の削減を目的とした蒸留塔のエネルギー消費の課題解決に向けて、様々な省エネ技術が実装されているが各プロセス条件に合わせて最適な省エネ方法を都度検討することが肝要である。本講演では、自己熱再生、膜分離や霧化分離とのハイブリッド、ケミカルヒートポンプなど、いくつかの検討事例を通じてその効果について紹介する。
(三菱ケミカルエンジニアリング) 山崎 幸一 氏
6. 14:30-15:10 蒸留システムの構築と装置設計への展開
蒸留の脱・低炭素化に向けては、蒸留システム構築の点からいくつかのアプローチがある。適切な省エネ・脱炭素化を得るためには適切なシステム設計が必要になる。適切なシステムを実現するためには、適切な内部品選定・設計が必要となる。本講演ではこれらの点について概説する。
(東洋エンジニアリング) 若林 敏祐 氏
― 休憩(15:10~15:20) ―
7. 15:20-16:00 回分蒸発から連続薄膜蒸発装置への展開
ウォールウェッターは回分蒸発装置の伝熱面を常に有効に利用する仕掛けである。これを使って多段化し連続薄膜蒸発装置を開発した。側面の伝熱面だけでは狭いので、内部コイルを追加して伝熱面積を増し、小型だが大面積で大量処理ができる薄膜蒸発装置を開発した。上下段で二重効用化して世界初の省エネの薄膜蒸発装置を開発した。
(関西化学機械製作) 野田 秀夫 氏
8. 16:00-16:40 PIDパラメータのチューニングによる蒸留塔の安定化事例
PIDコントローラは今なお蒸留塔の制御の土台となっているが、PIDパラメータが適切にチューニングされていない例が見受けられる。PIDパラメータが蒸留塔建設当時のままであり、その後のプロセス改造や運転方法変更に対して再チューニングされていないこともある。PIDパラメータのチューニングにより蒸留塔が安定化できた事例について紹介する。
(横河デジタル) 渡辺 雅弘 氏
9. 16:40-17:20 C3分離塔の改良による分離効率と容量の向上
中東のオレフィンメーカーはC3分離塔のトレイ効率低下とプロピレンスリッページを課題としていた。Sulzerは性能評価を行い、4パスVGPlusTMトレイへの改良を提案した。2021年春の改修後、効率が大幅に向上し、スリッページと蒸気消費量も削減された。本講演では設計上の重要な要因を解説する。(日本語サポートあり)
(スルザージャパン) リー・シアンファ 氏
■参加者の声:前回(蒸留フォーラム2024)参加者からは次のような感想を頂いています。
とても勉強になった、活かせるプロセスがないか検討してみたいと思う。/コロナ下で他社での検討や最新技術に触れる機会が無かったため、良い機会となった。/様々な分離、蒸留塔周りに関する情報を手にすることができ、有意義な時間だった。
■参加費:
会員・共催・協賛団体会員:20,000円,学生:5,000円,会員外:30,000円,同時入会:25,000円
なお,参加費は郵便振替または下記銀行に前納にてお振込みください。
テキストの他に,参加費には(A: 分離技術シリーズ「トラブルから学ぶ蒸留塔の保全」(贈呈)が含まれます。ただし、申込時に限り、同シリーズ下記書籍1冊と変更できます。参加申込書の備考欄に変更希望書籍をチェック下さい。B:「増補 充てん塔の話Packed Tower」、C:「改訂新版トレイパッキング」、D:「実用蒸留技術」、E:「復刻新版 多成分系の蒸留 」、F:「やさしい蒸留-ポットスチルの首の形状から学ぶ-」。なお、本会ホームページの「出版物」で目次を確認できます。
※ただし学生参加費にはテキストのみで上記書籍は含まれません。
- 郵便振替 :00100-9-21052 口座名 分離技術会
- みずほ銀行:神田支店 普通預金 1010899 口座名 分離技術会
■参加申込方法:
参加ご希望の方は、次の参加申込フォームをクリックの上、必要事項をご記入の上お申し込みください。
「蒸留フォーラム2025」参加申込フォーム(クリックすると参加申込フォームが開きます)
■申込締切:
2025年2月21日(金)
ただし,締め切り日前に定員に達した場合はその時点で締め切らせていただきますのでご了承の程,お願い致します。講演資料、書籍は後日ご案内させていただきます。
■特記事項:
- 講演資料については、講習会の1週間前を目途に分離技術会事務局よりご案内いたします。
- 本講習会で作成・使用する資料は著作物のため、複写・録音・録画・転載・無断公開等を禁止いたします。当日の写真・ビデオ撮影などもご遠慮下さい。
分離技術会事務局
〒214-0034 川崎市多摩区三田1-12-5-135
TEL:044-874-0337
FAX:044-874-0338
e-mail:jimu@sspej.gr.jp
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